月イチ配信 神社プラス1 メールマガジン第17号をお届けします。
こんにちは 神社プラス1の和田裕美です。
雨や雷が多いですね
あるとき
川越氷川神社の山田宮司さまより
「和田さん、昔の人は
雷さえも、大事に思っていたんですよ」と
教えてもらいました。
「どういうことですか?」と聞くと
「稲妻っていうでしょう?
稲の妻、稲妻があると
雨が降って、稲の成長が促進されるって
そんなふうに考えたんですよ」
「へ~~」
「雷、かみなり・・・これも
神なり、という意味合いがあると
いわれていますよ」
「へ~~へ~~」
「ようは、人間にはどうにもできない存在を
神としていたってことですね」
そんなお話を聞いてから
雷が、ちょっと好きになれました。
さて、今回のメルマガライターは
神社プラス1の金庫番
小林さんです。
小林さんは、雑誌和合の編集をやり、
写真をとりつつ社長さんだったりします。
神社のすばらしさの知識は半端ない
今回もいろいろと教えてもらいましょう!
和田裕美
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みなさんお元気ですか。神社プラス1の小林です。
残暑は続いていますが、暦はもう9月ですね。
あらゆる意味で「実りの秋」になることを願っています。
昨年は平成の二大遷宮で、伊勢神宮も出雲大社も歴史を塗り替える参拝者数で盛り上がりましたが、ご存じのように、今年はその意味で「おかげ年」。
ご利益はむしろこの「おかげ年」に参拝されてこそというのが通説ですので、これから涼しくなる秋、伊勢神宮も出雲大社も今年まだ行かれていない方は、今こそぜひ腰を上げてください。参拝に最高のシーズンの到来です、こぞって神社に出かけましょう。
同じく昨年のことになりますが、群馬県の富岡製糸場がめでたく世界遺産になったことは記憶に新しいニュースですよね。実はこの富岡製糸場のある富岡市には、私の好きな神社のひとつ「一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)」があります。珍しいことに石段を下った先に本殿があるという変わった神社です。世界遺産の富岡製糸場を訪れるときは、ぜひとも一之宮貫前神社の参拝もお忘れなく!
世界遺産とは少し違うのですが、平成23年に日本は「世界農業遺産」の認定を受けたこと、ご存じでしたか? 新聞各紙などでもかなり小さめですが報じられていました。何がびっくりって、先進国の中では唯一の認定なのです。
産業の発達の先に繁栄があり、農業のような第一次産業があたかも犠牲のようになって国家が発展してきたという構図は、世界で唯一、日本では当てはまらないということが証明されたと思うのです。
戦後の復興から高度成長を経て経済大国となった日本ですが、優れた農法が継承され、農村文化や生物多様性が保全され、美しい農村景観が残されていること、それらが世界に高く評価された事の証と言ってよいと思います。日本ってすごい!
古事記では、わが国は「豊葦原の瑞穂の国 (とよあしはらのみずほのくに)」であると称えられています。
日本という国は広々とした葦原のように豊かな稲穂が実るみずみずしく美しい国ですよ、という意味ですね。
平成24年は古事記が書かれてちょうど1300年でした。そして平成25年が平成の二大遷宮。そんな記念すべき時期に、稲作を主体とした日本の農業の美点に世界の人々が注目してくれたということは、奇遇にも何とも喜ばしいことではありませんか。こんな素敵なニュースが、日本人の自信となり、未来に希望を持つ力になればいいなと思います。
土に蒔いた種が芽を出して豊かに実ることは、神様のおかげによるものだとして、365日、毎日感謝の祈りをささげているところ、それが神社です。神社に行くと鎮守の森に包まれた自然の恵みが、境内のそこかしこに、しみじみと漂っているように感じられます。
そうだ、やっぱりみんなこぞって神社に行きましょう。
五穀豊穣を喜び集うことから誕生した神社の歴史を、理屈抜きに肌で感じてみるのは気持ちの良いものです。
『WAGO』発行人 小林光雄
【メッセンジャープロフィール】
東京生まれ。横浜市立大学卒業。(株)偶庵 代表取締役 『WAGO』発行人
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[神社プラス1メンバー]
竹森良一
日本の心を伝える情報誌「WAGO(和合)」絶賛発売中
中村真
神社を切り口に「旅」を考えた時、あなたの家の玄関から先がすべて参道になる。
想いを持って、お社に向かいはじめることが参拝のはじまりならば、その道中に
様々な神様に出会うことが出来るはずです。さぁ「JINJA TRAVEL BOOK」を片手に、
あなたの心に響く旅にでかけましょう!
「JINJA TRAVEL BOOK」フォレスト出版より発売中
日本全国の神社検索アプリ「THE 神社」アンドロイド版限定無料リリース
クレジット:ImaJin Inc
青木康
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神像や絵画などで、本来目に見えぬ日本の神々の姿を先人たちがいかに描いたか、写真を多数掲載。
会社のビル屋上などにある企業が祀る神社「企業内神社」を大々的に特集。