月イチ配信 神社プラス1 メールマガジン第21号をお届けします。
こんにちは 神社プラス1の和田裕美です。
あらためまして
明けましておめでとうございます!
お正月、京都で大雪に見舞われたましたが
美しい景色でした。
実は京都の故郷は
左京区にあるので
吉田神社があるのです
で、その近くに
宗忠神社というのがあるんですが
最近まで「黒住宗忠」という
すごい仙人のような、シャーマンのような
キリスト教でいうと
イエスさまのように
病を治してしまうという人が
存在しており
そこはその人を祀る神社だと知りました。
何も知らずに
子供の頃から
手を合わせていました。
いや勝手に
「徳川宗忠」とか勝手に名前を妄想して
将軍の名前の神社だと
思い込んでいたんです。アホですね~~
(´・ω・`)
今日のメルマガメッセンジャーの
中村氏も書いていますが
ただ手を合わせるだけでなく
ちょっと興味を持って向かい合うことって大事です。
そこには日本の深い歴史が秘められているのですから。
難しいことはいらないけれど
深い洞察は欲しいですよね。
この中村さん
すごい知識で圧倒されます。
「神社オタク」を越えた
神社学者さんです。私の尊敬する人です。
彼の深いお話、ためになるお話を
今日はお届けします!
では、今年も宜しくお願いします
PS:お年玉の本当の意味をブログに書いています
神社の宮司さんに教えてもらったお話です
ぜひご覧くださいませ
和田裕美
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新年あけましておめでとうございます。
神社プラス1の中村です。
年末年始、特に初詣など普段神社になかなかお参りにならない方も、この時期にはきっと神様に新年のご挨拶にいかれたことと思います。私は本年の始まりを、この時期、日本一雪が降り積もると言われる、青森は八甲田山付近の十和田神社の大神様にご挨拶申し上げることからとなりました。
しんしんと降り積る雪の中にどしりとご鎮座されている十和田の神様は、青龍権現とも、熊野権現とも呼ばれており、その縁起には2通りの説があるとされています。
そのひとつは、東北では御馴染の征夷大将軍・坂上田村麻呂創建という縁起。東征のおり湖が荒れて渡れず、祠を建てて祈願しイカダを組んで渡ったというところから始まったと言われているもの。
もうひとつは、南祖坊(南蔵坊、南草坊ともいう)創建という縁起。和歌山は熊野で修行した南祖坊が、鉄の草鞋と錫杖を神から授かり、「百足の草鞋が破れた所に住むべし」とのお告げを得て、諸国をめぐり、十和田湖畔で百足の草鞋が尽きたといいます。
当時、十和田湖には八郎太郎というマタギが、湖の岩魚や水を喰らううちに八頭の大蛇となり、湖を支配していたそう。そこで、南祖坊は、その霊験により九頭の龍に変化し二十尋(約36m)の身体を、十曲(とわだ)に曲げ、八郎太郎を退治たという伝説が残っています。南祖坊を青龍権現として崇め祀った名残が今もあり、境内の熊野神社には彼の履いていたという鉄の草鞋が奉納されています。
いずれにしろ平安時代末期創建という言い伝えの中、その所以を神話・伝説として1000年以上たった現代に残す、修験道の古社です。境内には天岩戸をはじめ、古(いにしえ)の修行場や十和田湖そのものを占い場とした湖中第一の霊場もあり、十分に古代からのメッセージを感じることのできる重要な聖地です。
上記に記した縁起よりも以前、きっと古代から伝わる縄文的な自然崇拝の聖地として、十和田湖にいらっしゃる水神様を龍に見立て、龍神信仰の地であったとのこと。十和田をはじめ、青森・津軽にはゆうに2000年以上の歴史を持つ、縄文的な祈りの地が今なお多く存在していました。
神社や神様に抱くイメージや考え方は人それぞれに様々だろうと、私は考えています。「宗教」という括りの中に於いては統一された考え方があってしかるべきだとは思いますが、宗教家ではない私たちにとっての神社や神様とは、宗教的なそれとは別の、日本人としての心の在りようそのものなのではないかと考えています。
これまで先人たちが、どんな思いを込め、どのような祈りをあげ時を重ねてきたのか? 現代の神社にお参りをした際にも、先人たちのそういった思いに、想いを馳せてみると、古代からのメッセージを受け取れるのかもしれません。
ただ神社に出かけて拝殿の前で手を合わせお願いをする、というだけでも素敵な風習ではありますが、せっかくお出かけになるならば、是非、お参りに伺う社の神様と、その地を守り続けてきてくれた先人に対する想いを馳せてご挨拶にお出かけください。想いを馳せることができたならば、玄関をあけて一歩踏み出したところから参道が始まっている、私はそう考えています。
本年も神社プラス1に関わりのある皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
皆様と共に良い1年にしてまいりたいと願っております。
神社プラス1
中村 真(イマジン株式会社代表)
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【メッセンジャープロフィール】
イマジン株式会社代表/尾道自由大学校長
2012年まで雑誌『ecocolo』や書籍『JINJABOOK』などを発行する出版社株式会社エスプレの
代表を務め、現在はイマジン株式会社代表として五感を刺激する様々なプロジェクト
「five sense project」のプロデューサーとして活躍中。
学生時代より世界を旅し、外から見ることで日本の魅力に改めて気づき、温泉と神社を巡る
日本一周を3度実行。出版のみに留まらずイベントや社会貢献プログラムなど様々なメディア
活動を展開中。神社とグレートフルデッドをこよなく愛する42歳日本男児。
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[神社プラス1メンバー]
竹森良一
日本の心を伝える情報誌「WAGO(和合)」絶賛発売中
中村真
神社を切り口に「旅」を考えた時、あなたの家の玄関から先がすべて参道になる。
想いを持って、お社に向かいはじめることが参拝のはじまりならば、その道中に
様々な神様に出会うことが出来るはずです。さぁ「JINJA TRAVEL BOOK」を片手に、
あなたの心に響く旅にでかけましょう!
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クレジット:ImaJin Inc
青木康
宝島社より私が編集した『日本の神様』が発売されました!
神像や絵画などで、本来目に見えぬ日本の神々の姿を先人たちがいかに描いたか、写真を多数掲載。
会社のビル屋上などにある企業が祀る神社「企業内神社」を大々的に特集。